排尿障害
(下部尿路機能障害)
とは
排尿障害とは尿が漏れる(失禁)、排尿の回数が多い(頻尿)、尿が出にくい(排泄困難)、といった排尿に関する何かしらのトラブルをかかえた状態を下部尿路機能障害といいます。このような症状がおこる原因として「おしっこをためる機能」が低下し、おしっこをためる袋である膀胱が意図せず収縮してしまう「過活動膀胱」と、尿道の機能が弱まっておきる「腹圧性尿失禁」、神経の障害や膀胱機能の低下でおきる「神経因性膀胱」「低活動膀胱」などがあります。このうち尿もれは、40代以上の女性の約半数が経験し、夜間頻尿も年齢とともに増加し、どちらも日常生活の質をさげる大きな原因となっています。
治療法について
今までの治療法
排尿障害には、従来、行動療法・薬物療法・手術療法などが行われてきました。しかしながら、行動療法の代表的な方法である「骨盤底筋体操」は、正しく行えば一定の効果が得られるのですが、効果がみられるのに時間がかかることや、正しく行えているか自分で確認できず、十分な効果を得られるに中断してしまう方が多いといった問題がありました。また、薬物療法は副作用による投薬を中断せざるをえないことも多く、手術療法は身体的負担が大きいことが問題となっていました。
近年の治療法
近年では薬剤に頼らず、より低侵襲で有効性の高い最新のフェムテック機器を使用した治療法が海外で開発され、たくさんの有効な臨床報告が報告されるに伴って、日本国内でも注目が集まってきています。
また、副作用については徐々に強度をあげて行いますので、基本的に治療中に痛みを感じることはほとんどありません。ただ治療後は、筋肉を強く刺激するため、翌日筋肉痛になることがあります。ごくまれに、治療部位のしびれや生理周期の変化の報告がありますが、重篤な副作用は現状報告されていません。
当院ではスターフォーマー®・インティマウェーブ®(HITS®高強度テスラ磁気刺激療法)を使用して治療していきます。
スターフォーマーご利用時の注意事項
まれに以下の副反応が報告されていますが、いずれも一過性で短期間です。
- 治療中または治療後の不快感
- 筋肉痛
- 倦怠感
- 筋肉の炎症
- 知覚異常
- 生理不順
- 腸症状
スターフォーマーによる治療は保険診療適応外の自由診療であり、効果には個人差があります。
また、この治療法で用いられる医薬品・医療機器は国内において薬機法上の承認を受けていませんのでご注意ください。
未承認の医薬品・医療機器については、下記ページをご覧ください。
個人輸入において注意すべき医薬品等について|厚生労働省
治療の流れ
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初診
問診を受け、治療プログラムの中から症状に合わせたプログラムと治療回数を決定します。
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準備
身に着けている金属製品・スマートフォン・時計・クレジットカードなどを取り外し、着衣のままインティマウェーブチェアに座ります。
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治療
磁気刺激をスタートし、低出力から徐々に強度を上げていきます。
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終了
プログラムに合わせ20分~30分の治療を完了します。
治療の回数・頻度
- 1回20分~30分の治療を週2回×4週間、合計8回が1クールで行います。
- 数回治療を受けた時点で効果を実感される方もいますが、効果の継続のため1クールの治療は最後まで行うようにしてください。
- 中等症以上の方は2クール以上治療を行う場合もあります。
- 効果を持続するために、定期的なフォローアップ治療を推奨しています。
このような症状の方は
ご相談を
- 尿失禁(前立腺術後の男性尿失禁・排尿後滴下も含まれる)
- 頻尿・夜間頻尿
- 過活動膀胱
- 骨盤臓器脱(膀胱瘤・子宮脱・直腸瘤など)
- 勃起不全・前立腺炎
- 便失禁
- 産後リハビリ・術後リハビリ
- 慢性疼痛(腰痛・陰部痛・神経痛)・急性疼痛
- 下半身強化・フレイル予防(プロモード)
- メタボ対策・ボディメイク(プロモード)
安全な治療ですが、強度の磁気を使用するため、次の項目にあてはまる患者様は、治療がお受けいただけません。ご自身が治療を受けられるかわからない場合は、医師やスタッフにご相談ください。
- ペースメーカーや・除細動器などが埋め込まれている
- 腰から下の範囲で、金属インプラントや装具の埋め込み術などを受けたことがある
- 腰から下の範囲で、広範囲に入れ墨がはいっている
- 妊娠中・あるいは妊娠の可能性のある
- 子宮内膜症
- その他、担当医師が不適格と判断した場合
治療の費用
1回 | 11,000円(税込) |
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1クール8回 | 88,000円(税込) ※2クール目 以上は半額となります |
初めての方は必ず医師の診断が必要になります。
2回目以降の予約は予約システムからも可能です。